吾亦紅
作者が傘寿を迎えたことを機に今まで詠みためた作品をまとめていたところ、三人の子供達より奨めがあり、上梓が実現となった。俳句を奨めてくれた夫や作者の良き理解者であった兄妹の、それぞれの霊前に捧げるため、又、自身が生きた証として家族に残すための一冊となる。
うばゆり
ほぼ10年毎に歌集を上梓された作者。「うばゆり」は第3歌集として誕生した。白内障の悪化で原稿書きもままならず、難聴で聞くことも不自由。それでも日々の想いを積み重ねることができたのは、家族と周囲の暖かい励ましがそこにあったから。当初、題名は「ありがとう」だった。深い励ましと感謝。互いに思い合う心。「ありがとう」がいつしか口癖になってしまったのは、老いたからだろうか?いや、この一冊が幸せを表し、そして生きる勇気を与えるものだからこそ歌集「うばゆり」=「ありがとう」なのだろう。